昨夜はオトーがくるみの隣にふとんを敷いて添い寝をしていたらしい。
窮屈だったので、くるみを横に寄せようと動かしたとき、かすかに動いたけど、その後すぐに動かなくなったので、もう天国へ旅立ったのだとわかったという。
私が起きて居間へ行ったら、オトーが目のフチを赤くして「くるみが死んだ」と言った。
くるみをベッドに移し替えてから、和室とリビングに敷き詰めてあったクッションフロアーの敷物を外して部屋の片付けをした。ドッグフードや使っていた食器を片付けるとき、さすがにいろいろな思い出して涙がこぼれる。
ラスベガスから帰ってきてから7年間、くるみと生活してきた。
9時に静の里でくるみを火葬してもらう。
11時、迎えに行ったオトーが小さな瓶に入ったくるみを連れて帰ってきた。
くるみが使っていたもろもろの品物を片付けたら、部屋がガラーンと広くなった。
健太郎に電話で報告したら、どうしても帰りたいというのでオトーとふたりで空港まで迎えに行く。
3時間ばかり家で過ごしてから遊食房屋で夕食をすませ、8時過ぎの飛行機で東京へ帰って行った。