ひだまりの中で

日々のできごと。

アンネの日記



もう何年も前からずーっと心の隅にひっかかっていた「アンネの日記」をようやく読了。
子どもの本だとばかり思っていたので手に取らなかったんだけど、これを大人用とか子どもが読むものだとか区別すること自体間違っていることに気がつく。

迫害を逃れて一家でオランダのアムステルダムに移住して、「隠れ家」生活を余儀なくされたアンネは、ロンドンからのラジオ放送で文部大臣が、戦争が終わったら、ドイツ占領下におけるオランダ国民の苦しみを記録した手記、あるいは手紙等を集めて公開したいと考えている、と聞いて、自分も戦後に本を出したいと思い、日記をその資料として使うことに決めていた。
いつかここを出られたら小説家になりたいという夢をよりどころに、苦しい隠れ家生活に耐えていたのに、わずか15年の人生を無惨にも断ち切られてしまう。
手紙形式で書かれた文体は多感な少女の心の葛藤を素直に表現している。
もしアンネが生きていたら、きっと素晴らしい作家になったに違いない。大人になった彼女の作品を読んでみたかった。