ひだまりの中で

日々のできごと。

まぶた



 表題作をはじめとする全8編の短編集。
 それぞれの作品中に、必ずといっていいほど現実から乖離した箇所が出てくる。それがさりげなく物語の中にとけ込んでいるので違和感なく読めてしまうのだけど、なんとなく気味が悪い。
 例えば、まぶたを切り取られたハムスターとか、弟の腕が抜け落ちてプールに浮いているとか、卵巣から生えた髪の毛で織物をする老人の話とか。。。
 おとぎ話めいたY新聞の連載小説「ミーナの行進」からは想像も出来ない。それだけ幅広いジャンルの作品が描ける作家であるということなのだろう。