ひだまりの中で

日々のできごと。

三島由紀夫の日記

 三島由紀夫の若い頃の日記が見つかった。
 東大法学部在学中から、高等文官に合格した直後までの1年半のもの。「会計日記」と名づけられた日記には、電車賃や飲食代など、金銭の出入りやその日の行動が細かく記載されている。
 ダンスパーティーや映画、歌舞伎にたびたび足を運び、当時の学生としてはかなり贅沢な暮らしぶりだったらしい。代表作「仮面の告白」には、この日記から引用した部分もあるとか。
 小説家として一本立ちするために、毎日の生活の記録を書きためておくことは、貯金をしているようなものかもしれない。
 その証拠に、日記を書いたことがない小説家はいない。林芙美子は「放浪記」で文壇にデビューした。日記そのものが文学と認められたわけだ。
 優れた作家はマメに日記を書くらしい。