灯油ポンプ
オトーが灯油ポンプを買ってきた。
「灯油がこぼれるから」と言って牛乳パックを半分に切ってポンプの先を突っ込んでいる。
いままで何回も買っているけど、そんな中途半端なポンプは見たことがない。今時のポンプは灯油受けがついていないのかな、と思いながらそのままにしておいた。
翌日、物置に置いてある灯油缶の横に、オトーが手作りした牛乳パックが不安定な感じで置いてあった。
よく見ると、ポンプはいつも買っているのと同じ形態のものだった。
本来は、二股に別れているポンプの片方のパイプを灯油タンクに直接差し込み、もう一方のパイプをフックで固定するようになっているのに、それに気がつかなかったらしい。
それを指摘するとまたややこしい理屈をこねるので、黙ってセットしておいた。