今年の正月は誰も帰ってこないと思っていたので大掃除をしなかった。
ところが、一週間前のクリスマスの日にNYのkenから「仕事を辞めたから年末に帰る」と電話がかかってきた。
急な話だったので、大急ぎで大掃除ならぬ小掃除をする。
もしkenが帰ってくると言わなければ、来年の9月のIちゃんの3回忌まで小掃除すらしなかっただろう。
掃除をやりはじめたら、バスルームのサッシの溝や、台所の壁に染み付いた調味料の飛び汁や換気扇の油汚れなど、気になる部分が目について手が止まらなくなった。思っていたよりずいぶん汚れていたものだ。
掃除の次に面倒なのは部屋の引っ越し。
私が使っている部屋はkenが子どものころに使っていた部屋なので、彼が帰ってくるときは私の荷物を全部別の和室に移す。
今回はどのくらいの期間滞在するかわからないので少しだけ残しておいた。
家中をバタバタ歩き回る私をくるみさんが呆れた顔で見ているのだった。